情報の伝達とは、伝えることが目的ではありません。その内容を実行してもらい、結果に結びつけて、初めて完結します。
「すぐやる、100%やる、楽しくやる」こう自分にいいながらやると、何でも楽しくなる。
逆境もよし、順境もよし。要はその与えられた境遇を素直に生き抜くことである。- 松下幸之助
人になにかを伝えるときに「言いっぱなし」になっているのはよくあることです。
情報のすべてが、実行可能な物に分類されるわけではありませんが、伝えることによって起こる波及効果については、少し考えてから伝えたほうが質の高いコミュニケーションになるのではないでしょうか?
情報の価値は、一意に決まる物ではありませんが、良いにつけ、悪いにつけ、共有することによって淘汰された情報が浮かび上がり、集合知が形成されるのがベターでしょう。
日経新聞の電子版が個別記事へのリンクを拒否しているようですが、情報の発信者は、得た情報を一方的に知らせるだけでなく、一度ソーシャルな世界に投げて、浮かび上がってくるものを再検証するという機能も持たなければ「時代遅れ」と言われます。
メディアが内部的に情報を揉むというのは、日常的にやっていることですが「世の中に問う」プロセスも必要なのかも知れません。
仕事は増えますが、より公平で健全な体質を保つために、メディアが主体的に情報を循環させることが望まれます。
いまの状態がメディアにとって逆境なのかといえば、これまでのビジネスモデルを継続したいメディアにとっては逆境でしょう。
しかし、集合知をまとめて、よりわかりやすく知らしめるという仕事は、これからも十分成立するわけだし、そこにビジネスチャンスもあるのではないかな?とも思います。
こういう時代だからこそ、素直に変化を受け入れ、人の役に立つことをひたすらやり続けることが大事ですね。