大きな業績を残す人は、人の何倍も働いたからではない。大きな結果を考えたからだ
完璧であることほど、完璧につまらないものはない
常識と非常識がぶつかったときに、イノベーションが産まれる。- 井深大
僕は理系人間でした。
理系の科目が好きだったというより、文系科目の曖昧さが嫌いだったのです。
意見することより、証明することが好きだったのかも知れません。
ひとつの問題に対して、ひとつの答えが導き出されるところも、理系の科目の好きだったところです。
人生の多くの時間を、理系的ロジックで考えながら過ごしてきたので、いまでも考え事をするときには、仮説を立て、結果を想定する癖があります。この癖が、良い方に出るときもありますが、最近はこういう物の考え方だけではダメだなぁ…と思うことが増えました。
ひとつの結果を導くために、ひとつの目標しか設定しないのであれば、考え方の幅が狭まります。
完璧な解を求める余りに、同じ所をグルグルと回っているだけで、結局、前に進めなくなることもあります。
人生に、完璧な解はありません。
いつも、どこかに綻びがあって、隙があって、愛嬌程度のごまかしがあって…。
それで、いいんじゃないの?と思えるようになってきました。
ものごとを大きく捉えて、ゆるさの中から、うねりみたいなものを見いだす。
常識が覆り、イノベーションが起きる時代には、ミクロな視点はあまり役にたちませんね。